資源に乏しい日本。モノづくりを行う、その最初の段階である「原料入手」がままならない中で、私たちの先人は、モノづくりのスピリッツを磨き上げてきました。
資源を大切に使うこと。そして設計製造過程においては、<自分の魂を打ち込んだ品物を作り出し、正しい商品価値を具現させること>。農業機械の分野で、世界的なメーカーとなった創業者は、技術者としての心意気をこう述べています。
モノづくりに携わる者は、モノづくりに真摯であること。
これからも変わらない、日本のモノづくりのスピリッツなのです。
自動車、エレクトロニクスをはじめ、国内の主要産業はグローバルな視点に立った対応を求められています。いまやライバルは、国内だけでなく世界に存在しています。あるときは積極果敢に。またあるときは慎重を重ねて対応することが求められるでしょう。
変化を続ける環境の中で、モノづくりニッポンの立脚点は、やはり、<自分の魂を打ち込んだ品物を作り出す>こと。
グローバル化が、モノづくりで一番大切なことをはっきりと浮かび上がらせてくれたように思います。
お互いにライバル関係にあったメーカー同士が、あるときは一つになって協力し合うことが必要なことを、先の東北大震災は教えてくれました。
自社だけで対応できないことは、お互いにサポートしあう。
こうした連携の誕生が、日本のモノづくりをよりダイナミックなものに、そして、世界的な信頼を生むのだと思います。
当社の経営理念は、三つの言葉です。信用と、信頼と、和。
企業は社会と共に生きる生命体です。
お客様、取引先、そして、ここに働く従業員とその家族。
それぞれの喜びを具現化する装置として、私たちの会社は存在します。
モノづくりの行為を通して、これらのことが実現できたら、
これほどうれしいことはありません。
モノづくりは奥深く、面白い世界です。
モノづくりを生業とする以上、この行為自体に私たちは大いなる喜びを感じます。その喜びをさらに倍加してくれるのが、お客様の喜び、すなわちCSです。
仕事の中に、より高い価値を付加していくこと。私たちはハングリー精神を持って、夢を追い続ける企業でありたいと思います。