所在地:岡山県総社市黒尾1101-2
前回の山行は、桃太郎のモデルとなった吉備津彦命(きびつひこのみこと)ゆかりの陣地「吉備の中山」を訪ねました。
今回は桃太郎の対戦相手である温羅(うら)と呼ばれた鬼の陣地、その名も鬼ノ城(きのじょう)です。
両方の山をめぐることで、桃太郎ゆかりの山歩きは完結。めでたしめでたし、をめざして行きましょう。いざ、出陣。
吉備津彦命が陣を張った「吉備の中山」が、平野部にポツンとある山に対し、今回の鬼ノ城はかなりのワイドエリア。山の7合目から8合目にかけて点在する城壁は3キロ近くあります。
出発点は、鬼城山ビジターセンター。ほぼ頂上近くにありますので、アップダウンはさほどなく、コースはよく整備されていますので、足元さえ整えておけば、初心者でもラクに周遊できます。
1周見学コースは、約4.5キロ。ゆっくり歩いて1時間半から2時間程度です。
鬼ノ城は国史跡の古代山城です。『日本100名城』の一つにも数えられる鬼ノ城ですが、実は史書に具体的な記載がなく、未だに謎が多い城。
山頂一帯には城壁が約2.8kmにわたって鉢巻状に取り囲んでおり、眼下に広がる総社平野(吉備平野)を見渡す事ができます。鬼ノ城は下界の様子を監視する役割も担っていたのでしょう。
さて、1周コースですが、道はよく整備されており、迷うことはありません。鬼城山ビジターセンターを出て、最初に訪れたのは学習広場。眼下には、かつて「吉備の穴海」と呼ばれた平野部が一望でき、瀬戸内の島もよく見えます。ここから、復元された西門の全体がよくわかります。
西門をくぐったら、あとは歩くだけですが、城壁跡があちこちにあり、よくもまあこんなところに人力でこれだけのものを作ったもんだと、驚かされます。
山歩きはまず、鬼城山ビジターセンターの見学からお勧めします。古代山城の説明パネルや、西門復元の様子も紹介されています。コース案内の立体模型もあり、山の概要を理解することができます。
なお、当時の施工方法で再建された西門ですが、風雨にさらされることで、一部は崩壊。当時はメンテナンスも大変だったことでしょう。古代と現代が不思議と同居する威容は、まさに見ごたえあり、です。
岡山県は「晴れの国」。おいしいお米、フルーツ、元気な野菜たち・・・。
県内各地には、健康的な特産品がいろいろ。
ちょっと足をのばせば、いまも豊かな里山風景が楽しめる、恵まれた環境にあります。
私たち淵本重工業の製品は、農業機械の分野においても活躍しています。
美しく、豊かなふるさと風景と、安全安心な日本の食を、これからも大切に育てていきましょう。