農業機械、車輌、一般産業機械などの部品製造および組み立て

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所在地:岡山県都窪郡早島町早島地内

 

岡山県は古くから農業および農業土木の先進地でした。大規模な取り組みの代表例が瀬戸内沿岸における干拓事業。それを背景に、農業機械の開発と製造に早くから着手し、やがて主要産業になった経緯があります。

各種農業用機械部品を製造する弊社・淵本重工業の事業のルーツも、実は岡山県の歩みとともにあったわけです。 

岡山県都窪郡早島町早島地区。広大な干拓地が広がり、古くから畳表の材料であるい草の一大生産地だったところです。

(写真は早島町歴史民俗資料館)

 

早島の地名から推察できるように、昔々、このあたりの平野部はもともと海。「吉備の穴海」とよばれる海に浮かぶ、ひとつの島でした。その島周辺は、長い時の流れの中でいつしか陸となり、江戸時代には、一面にい草が植えられ、織り上がった「早島表」は全国に流通。「早島表」の名は畳表の代名詞として定着するほどでした。

一方、町には、海を渡って四国・金毘羅詣りをするための、街道が通りました。つまりここは、経済と信仰の交差点だったわけです。

 

何気なく道を歩いていると、電柱に「この道路は海抜1メートル」の表示がありました。いま歩いている道が干拓地であることに納得。道はいたって平坦です。小山も見えますが、そこが昔、小島だったところ。

今回は、その小山をめざしつつ、古くからある生活道を散策コースに仕立てた、その名も「不老のみち」をセレクト。コースには案内標識もありますので、迷うことなく、気軽にリフレッシュできます。

 

「不老のみち」のネーミングは、史跡めぐりや景観を楽しみながら誰でも気軽に健康作りができるように、との意味合いから。確かに、高低差の少ない、初心者向きの親しみやすい道です。

散策コースは、東まわり、西まわり、南まわりの3コースががあり、いずれも歴史民俗資料館を起点にした4キロほどの周回路。道沿いには、歴史を感じさせる古い家並みや、由加山蓮台寺と讃岐金毘羅の両詣りで賑わったであろう街道には、石造りの道標を見ることができます。

 

今回歩いたのは西まわりのコース。小高い丘にある早島公園、つつじ公園をめざします。見どころのハイライトは「畳表問屋奉納石燈籠」。江戸時代、畳表の商売で財を成した問屋が寄贈した立派なもので、織り上がった畳表を大阪・江戸に運ぶ船の安全を祈願して建てられました。

かつては、児島湾を一望できた場所にありますが、いま眼下に広がるのは住宅ばかり。昭和の時代まで、青々と広がるい草畑が見えたはずです。*注)い草の産地は岡山から九州へと移り、今ではほとんどの畳表は中国で生産加工された輸入品です)

岡山県は「晴れの国」。おいしいお米、フルーツ、元気な野菜たち・・・。

県内各地には、健康的な特産品がいろいろ。

ちょっと足をのばせば、いまも豊かな里山風景が楽しめる、恵まれた環境にあります。

私たち淵本重工業の製品は、農業機械の分野においても活躍しています。

美しく、豊かなふるさと風景と、安全安心な日本の食を、これからも大切に育てていきましょう。


当社で製造している
農業機械部品の一例

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