道の駅といえば、特産品のコーナーや情報コーナー、休憩所などがそろった場所、とのイメージがありますが、この道の駅は他の施設とは趣が大きく違っていて、すぐ近くに＜広大な＞お花畑があり、その一角に道の駅が付属している・・・という感じ。とにかく、この道の駅の立地環境は特別で、シーズンごとに種類の違った一面のお花畑を無料で堪能することができます。

訪問したのは、菜の花が咲く季節。見渡す限りの黄色のキャンバスに、鯉のぼりが風にゆらゆらと泳ぐ、誰しもが心遊ばせるような風景でした。

ところで、道の駅および隣接する花畑エリアは笠岡湾干拓地の一部。つまり、もともと海だった場所を、国営事業として約20年の歳月をかけて整備された歴史を持っています。 大規模農業用地として活用されてきましたが、春は菜の花とポピー。夏は、なんと100万本ものひまわり。秋は一面のコスモス畑に姿を変え、多くの人が訪れます。

また、ここは県花屈指の夕日眺望スポット。美しい夕焼けを鑑賞できます。目にうれしい、癒しに満ちた道の駅、それが「道の駅笠岡ベイファーム」です。

さて、花を楽しんだ後は、道の駅の直売所に足を踏み入れてみましょう。

ここには、干拓地や地元でとれた新鮮な農産物や加工品が集まってきます。野菜ソムリエの資格を持ったスタッフもいます。

珍しいものでは、魚の旨味を最大限に引き出すという「灰干し」による天然魚介など、笠岡諸島ならではの特産品を買い求めることができます。

威勢のいい大漁旗が並ぶ水産物コーナーは、「笠岡ベイファーム」の自慢のひとつ。所狭しと、新鮮な魚介類が並び、オープン以来大人気です。気に入った魚があれば、注文に応じてその場でさばいてくれますし、惣菜や魚肉加工品もおすすめです。

そのほか、レストラン「四季彩」。メニュー充実のテイクアウトコーナー「ひまわりカフェ」。笠岡諸島めぐりやカブトガニに関する地域情報コーナーも併設しています。