〒713-8121 岡山県倉敷市玉島阿賀崎1212
明治11年(1878)創業
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「燦然と輝く」。
ひとつのフレーズとして完成されているように、代表銘柄「燦然」の名は、<数多い酒の中にあって一段と輝く素晴らしい酒であるように>との願いを込めてつけられました。
菊池酒造は明治11年創業。「燦然」「倉敷小町」「黒田庄」「櫻冠」等の銘柄を有し、かつて千石船が行き交い、備中玉島港として繁栄した旧問屋街の一角にあります。
この「おいでんせえ岡山・酒蔵探訪シリーズ」で幾度かご紹介したように、弊社・淵本重工業がある岡山県は、「雄町(おまち)」や「山田錦」といった酒造好適米の一大生産地であり、さらに「朝日」「アケボノ」といった酒造用にも適した一般米も多く収穫される米どころ。菊池酒造では、主にこれら良質な岡山県産米を用いて酒造りを行っています。
また、菊池酒造では2013年からのアメリカへの出荷を皮切りに、オーストラリア、中国、シンガポール、イギリスなどへの輸出を行っており、これら輸出先国には、直接顧客先に出向いて日本酒文化を紹介するなど、積極果敢な取り組み自体もまた「燦然」そのものといえるでしょう。
(写真は同社のホームページから転載)
この蔵の特徴は、社長が自ら杜氏に就任していること。「伝統を育み、未来に伝えるこだわりの美酒づくり」をモットーに、洗米からしぼりまでの全工程において社長杜氏が指揮をとり、きめ細やかな酒造りを行っています。
また、「指揮」といえば、社長自身は音楽人としても著名で、5歳よりバイオリンを習い、大学時代からは指揮者としての手腕を発揮。長年にわたり、地元倉敷の倉敷管弦楽団常任指揮者として活躍しています。
こうした全国の蔵元のなかでも稀な経歴をいかし、10年以上前より、酒造りの期間中、蔵の中にモーツァルトの楽曲を流して酒を醸す試みを行っています。
このほか、『奇跡のリンゴ』で有名な木村秋則氏の技術指導のもと、賛同する農家とともに自然栽培の米づくりを行い、肥料も農薬も使わない米を用いて純米吟醸酒や純米大吟醸酒を誕生させるなど、ユニークな取り組みで日本酒ファンの話題を集めています。
写真は同社のホームページから転載しています。
日本酒の原料は米です。米と、水と、人の技。この三つが一体となって、その土地土地のおいしいお酒は生まれます。
私たち淵本重工業も、日本の文化である米作り、日本酒造りに間接的ながらかかわっています。
がんばれ日本と世界の農業。