〒709ー0835 岡山県赤磐市西中1342-1
元禄元年(1688)創業
http://sakuramuromachi.co.jp/
室町酒造の歴史は古く、江戸時代。備前一帯は池田藩の所領でしたが、豊かな作地の赤磐地方は天領とされ、幕府直轄の代官所が置かれていました。この地の大庄屋を任されていた花房十右衛門が余剰米を使って酒造りを行ったのが始まりです。
室町酒造の代表銘柄「櫻室町(さくらむろまち)」は、明治半ばに全国清酒品評会で重賞を重ね、その評価を聞いた東京都日本橋の室町にある三越百貨の手印(プライベートブランド)の酒として「室町」が誕生したのでした。
高度経済成長の波に乗って規模を拡大していきましたが、やがて、吟醸酒の人気の高まりや、櫻室町の本生酒への高評価を受けて、<備前の酒屋>への、いわば原点回帰を決行。 昭和60年頃に全面的に備前雄町米へ切り替え、地産地消の酒造りにこだわっています。
(写真は同社のホームページから転載)
室町酒造が蔵を構えるのは岡山県赤磐市。幸いここには、雄町米という、素晴らしい米がありました。30軒を超える生産者と契約を結び、いまでは、世界の場で雄町米の酒の良さと酒造技術の高さが認められ、数々のコンクールで高い評価を獲得しています。
室町酒造には、今後も変わらぬ酒造りの信念として、「こだわりの三ヶ条」なるものがあり、その内容は、以下の通り。
その一、雄町米にこだわること
その二、雄町の冷泉にこだわること
米は地産地消の雄町米。水は、日本の名水百選にも選ばれている「雄町の冷泉」。池田藩の御用水として有名で、「殿様井戸」とも呼ばれていました。この酒造りに適した軟水を、酒の仕込時期には日に何回もローリーで汲みに出向いています。
その三、造りにこだわり続けること
室町酒造は岡山県内で現存する蔵元では一番古い蔵と言われています。300年以上の歴史を経て現在まで酒造りにこだわり、丁寧な仕込、基本に忠実な麹造り、そして美味しい酒を造りたいという蔵人たちの強い想いが個性的な酒を醸し出しています。
写真は同社のホームページから転載しています。
日本酒の原料は米です。米と、水と、人の技。この三つが一体となって、その土地土地のおいしいお酒は生まれます。
私たち淵本重工業も、日本の文化である米作り、日本酒造りに間接的ながらかかわっています。
がんばれ日本と世界の農業。