農業先進県おかやま
自他共に認める晴れの国おかやま

気候温暖で、年間平均値(岡山市)は気温16.2度、降水量1,105o、日照時間2,030時間と、農作物の栽培に適した地。また、台風や地震などの自然災害が少ない県としても知られています。
恵まれた気候、立地の良さを活かして、岡山県は伝統的に「農業県」の顔を併せ持っています。
当社が作る機械部品の多くは、じつは大型小型の農業機械用。
農業と縁が深いことから、農業の面から見た、岡山の魅力や特徴をご紹介していきます。


一級河川を三本抱える岡山県。
流域に農業の恵みをもたらしたほか、
上流と下流を結ぶ川舟は交通の要として活躍。
「晴れの国」は、じつは「水の国」でもあったのです。
岡山県最強伝説!?
ももたろう

桃子「なあなあ、知っとる?岡山県は全国最強なんよ」
太郎「それはまた、たいそうな。かなりの上から目線じゃが」
桃子「気候温暖で晴れの日が多いし、天災も少ないんよ」
太郎「確かに」
桃子「それに大きな川が三本もあって、水不足関係なしで、昔から農業が盛ん」
太郎「ナルホド」
桃子「だから好条件の揃った岡山は、いずれ東京に代わって日本の首都になるはずなんよ」
太郎「・・・」
桃子「もんげー凄いじゃろ。岡山弁が日本の標準語になる日も近い!」
太郎「お前の思い込み、ぼっけえきょうてえ(凄く怖い)わ!」

(※「ぼっけえ、きょうてえ」岡山出身の作家・岩井志麻子の作品名にもあり)

三本の一級河川が走っているのだ
岡山県の三大水系

まずは岡山県のホームページに掲載された地図をご覧ください。

北は中国山地。南は瀬戸内海。

まるで岡山県を、カステラを四つに切り分けるかのように、北から南へ、大きな三本の川(一級河川)が流れています。

一般に「岡山三大河川」と呼ばれていていますが、これらの川にはいくつかの点で共通したところがあります。 まず、本流の長さや流域面種などの規模がほば同じであること。 そして、「岡山県の自前の川」であること。いずれの本流も岡山果内に源流を持ち、岡山県内を流れ、岡山県内で海に注いでいるのです。

川の特徴も、急峻な山の斜面を短距難で流れ下り、あとは川幅を広くとってゆったりと流れている点は同じ。このことが高瀬舟の往来を可能にし、県下の主要都市の多くは、この川の恩恵を受けて発展してきたのです。 つまり、三大河川あっての岡山ということ。

瀬戸内海をはさんで向かいにある香川県では、毎年のように水不足に悩まされていますが、岡山の場合、背後に控える中国山地で雨量が多く、三本の川がゆったりと流れることで、深刻な水不足もなく、地域の農業をしっかりと支えてきたのです。

農業の恵みをもたらした、それぞれの川の特徴

ところで、弊社・渕本重工業の本社工場は、旭川と吉井川のほぼ中間に位置しており、会社のすぐ横にも川が流れています。

周辺は豊かな田園地帯で、酒造メーカーも立地しているほど、水資源は豊かです。

岡山三大河川、それぞれの特徴を見てみましょう。

●高梁川 

三大河川の上流域ではいずれも古くからたたら製鉄が盛んでした。高梁川上流には遺跡もあり、また川は大量の土砂を下流に運び、総社市、倉敷市に広大な平野を作りました。 下流の海沿いには水島臨海工業地帯があり、ここで使われる工業用水も供給しています。

高梁川

岡山県中西部にある高梁市中心部と高梁川。

高梁川

物資を運ぶ高瀬舟の往来で栄えた歴史を持ち、川に沿って町が開けている様子がよくわかります。


●旭川 

真ん中を流れて岡山市中心部を貫いているのが旭川。

旭川に連ばれて児島湾に堆積した土砂は、大規模な干拓地造成を可能にしました(干拓に関するお話は前々号の第4話をご覧ください)。 また、中下流域では絶滅危惧種であるアユモドキが生息しており、上流域にはオオサンショウウオの生息地もあります。

旭川

橋の向こうにある中州が後楽園。
じつは、後楽園は旭川の中州にあります。
旭川の水を取り入れた回遊式庭園です。

旭川
旭川

岡山城も旭川のすぐそばに


●吉井川 

三大河川の中では中流域からの勾配が最も緩く、津山と岡山を結ぶ水上交通の大動脈として、早くから高瀬舟による運航が発達してきました。はだか祭で有名な西大寺観音院は、吉井川のすぐ横にあります。

また、三大河川の中では漁獲量が最も多い、豊かな川です。




こうやって、あらためて地理的特性を見てみると、やはり岡山は、農業に適した、全国屈指の恵まれた自然条件にあると言わざるを得ません。いずれ岡山が日本の首都になるかどうかは諸説あり、ということで・・・(笑)。




当社で製造している
農業機械部品の一例


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