過去のおいんでんせえ
バックナンバー:第九幕『岡山の花めぐり』
淵本重工業 晴れの国、岡山の花めぐり
菊
みどころ

秋の花といえば、コスモス、そして菊。
全国に菊の名所は沢山ありますが、岡山らしい菊の名所としてぜひご紹介した いのが、笠岡市・笠岡諸島にある真鍋島。温暖な気候をいかして昔から花づくりが盛んで、特に寒菊づくりの最盛時に は、島全体が花の色に染まるほどだったそうです。
いまも石積みの段々畑を使って、数軒の農家が栽培しています。
島を訪れた人たちに、お土産用の小さな花束を新聞紙にくるんで売る無人販売所があったり、ほほえましい花の島です。
(真鍋島は岡山県の「ふるさと村」に指定されています)

【詳しくは笠岡市経済観光活性課へ】
http://www.city.kasaoka.okayama.jp/
001p/0004.html


その他の見どころ
岡山市後楽園 岡山城(烏城公園)
吉備津彦神社
総社市、井原市菊花展
花言葉と、花図鑑
花姿そのままに、ふさわしい言葉が並びます。
「高貴」「高尚」「高潔」「私を信じて下さい」「女性的な愛情」「清浄」 「真の愛」・・・。私たち現代人が忘れかけた、静かで控えめながらも、その内には凛として、高いプライドを内包させた強い言葉の数々です。
ところで菊は、薬用植物で長寿のシンボルとされてきました。平安時代から薬草や観賞用植物として用いられ、宮中では菊の節句とも呼ばれる重陽(ちょうよう)の節句(旧暦9月9日)が明治時代まで行われ、現在でも皇室園遊会(観菊御宴)として行われています。
ちなみに皇室の菊のご紋草は、十六重弁の菊花です。

こぼればなし
菊花展や菊人形展。秋たけなわの催事ですが、栽培熱が高まったのは江戸時代から。江戸初期にはすでに80数品種が記録されているそうで、「菊あわせ」と呼ばれる新花の品評会がしばしば行われたそうです。
かつては貴族のみの楽しみだった観菊の宴は、徐々に庶民の間に広がり、江戸時代までは五節句の最後を締めくくる節句として、最も盛んだったと言われています。
後楽園の菊花展
後楽園の菊花展
真鍋島
笠岡諸島・真鍋島