過去のおいんでんせえ
バックナンバー:第九幕『岡山の花めぐり』
淵本重工業 晴れの国、岡山の花めぐり
あじさい
みどころ

あじさい(紫陽花)はお寺や神社によく似合います。あじさい自慢の寺社は全国に多くありますが、岡山にもありました。なかでも岡山県美作市にある大聖寺は、別名・あじさい寺と呼ばれています。その数、およそ1万株。目に優しく、ほのかな色合い。心にしっとりなじむ花姿・・・。曇り空、雨の日に、いっそう美しさが引き立つ不思議な花です。

【詳しくは美作市・大聖寺へ】
http://daisyouji.or.jp/


その他の見どころ

吉備津神社(岡山市)
大滝山福生寺(備前市)

花言葉と、花図鑑

花言葉は「移り気」「高慢」「辛抱強い愛情」「元気な女性」「あなたは美しいが冷淡だ」などなど。いきなり「移り気」とは皮肉っぽくて気になりますが、これはあじさいの花の色が、開花当初は薄緑、次第に白色。正開すると碧色、紅、白など次々と変わることから「移り気」が生じたものと思われます。
また、あじさいは土壌のph(酸性・アルカリ性)によって、花色が変わってきます。酸性が強いと青みがかり、アルカリ性が強いと赤みがかるそうです。

こぼればなし

薄紫色のきれいな花をたくさん咲かせるあじさいですが、じつは花弁に見えるのは萼(がく)で、本当の花は中心にある粒状のものなのだそうです。意外でした。
あじさいはもともと日本固有の花でしたが、中国に渡り、1700年代にヨーロッパへ渡り、欧米で改良が重ねられて現在のような品種になりました。
梅雨時は多くの花が雨に傷められるのに対し、この花はますます美しさを際だたせます。あじさいは見た目以上に、生命力が強く、したたかな一面を備えた花なのです。
美しさと、強靱さ。内に秘めたシンの強さを表に出さない、美しいアスリートを見るかのようです。

あじさい1 あじさい2