過去のおいんでんせえ
バックナンバー:第九幕『岡山の花めぐり』
淵本重工業 晴れの国、岡山の花めぐり
桜
みどころ

岡山県北部、津山市。古くから城下町として栄えたこの町のシンボルは津山城(鶴山公園・かくざんこうえん)の桜。約5000本もの桜の見事な咲きっぷりは、日本の桜名所100選にも選ばれています。
重厚な城の石垣と、桜絵巻のコントラスト。花を眺めながら石段を登れば、まさに天下泰平の殿様・お姫様気分。これぞ、日本の春。
ゆっくりと歩を進めましょうぞ。

【詳しくは津山市観光協会へ】
http://www.tsuyamakan.jp/

その他の見どころ
醍醐桜(だいござくら・真庭市)
がいせん桜(新庄村)
岡山後楽園(岡山市)
花言葉と、花図鑑

日本人の花といえば、やはり桜でしょう。こちら岡山でも、桜の名所は数多くあります。
各市町村自慢の桜の名所。ざっと数えただけでも50カ所以上。わけても、これは見事というほかない堂々たる一本桜が、真庭市にある醍醐桜(だいござくら)です。
根元周囲9.2m、樹高18m、枝張りは東西南北に20m、推定樹齢1000年。後醍醐天皇が隠岐配流の際、その姿を讃えたことにより、「醍醐桜」と名付けられたと伝えられています。
もう一つ、岡山自慢の桜として紹介したいのが、岡山県真庭郡新庄村のがいせん桜。明治39年、日露戦争の戦勝を記念して植えられました。長い年月を耐え、あちこちが傷んだ老木が整列しながら、今年も可憐な花を咲かせるけなげさに、誰しもが感動することでしょう。
桜の花言葉は、「優れた美人」「純潔」「精神美」「優美」。まさに、その通りですね。


こぼればなし

がいせん桜のある通りは、かつての出雲街道の宿場町筋。古き面影をいまに残しています。道路の両脇には石造りの用水が流れ、水を家に引き込んだ堀割には鯉が育てられています。これも、かつての宿場町の名残です。
用水を流れる、春の小川のチョロチョロとした水音。思わずしゃがんで聞きたくなるほど。それもそのはず。「日本の音風景百選」に選ばれているそうです。
なにかと国際化の大波にさらされている日本ですが、その一方で、きちんと守り、受け継いでいかなければならない暮らし文化があることを、桜の花は教えてくれます。

醍醐桜
醍醐桜(だいござくら)
がいせん桜
がいせん桜(新庄村)