過去のおいんでんせえ
バックナンバー:第九幕『岡山の花めぐり』
淵本重工業 晴れの国、岡山の花めぐり
梅
みどころ

岡山県北部に位置する津山市。津山市久米の梅の里公園は、約5ヘクタールの園内に14種類、約3,800本の梅林が広がる県下随一の名所です。 春の訪れをいち早く知らせてくれる梅の花と香りは特別なものがありますが、ここでは梅干、ジャム、カリカリ漬け、ゼリーなどの加工品を製造販売しています。
愛でてよし、食べてよしの梅なるかな。うららかの春、近しですね。

【詳しくは 津山市神代 梅の里管理組合へ】
http://www.city.tsuyama.lg.jp/index.cfm/
22,9943,124,378,html


その他の見どころ
神崎梅園(岡山市東区神崎町)
半田山植物園(岡山市北区法界院)
花言葉と、花図鑑

ぷっくらとかわいい梅の花。桜とはまた違った、日本人の琴線に触れる美しさをたたえています。
花言葉は、「高潔な心」「済んだ心」「上品」「忍耐」「忠実」などなど。日本には、遣隋使(けんずいし)遣唐使(けんとうし)の時代に、薬として中国から渡来したのが始まりとされています。
江戸時代に、各藩が非常食として梅干を作ることを奨励したため、各地に梅林が見られるようになりました。当時の梅の呼び名は「むめ」。それがいつしか「うめ」と変化したそうです。ちなみに、「梅雨(つゆ)」の名の由来は、梅の実がなる頃に雨が多いから。梅の花は和歌山県・福岡県の県花。台湾の国花でもあります。

こぼればなし
「東風(こち)吹かば  にほひおこせよ  梅の花 あるじなしとて  春な忘れそ」
     /拾遺和歌集  菅原道真(すがわらのみちざね)
「梅一輪  一輪ほどの  あたたかさ」/服部嵐雪(はっとりらんせつ)

古くから詠われてきた梅の花ですが、万葉集では桜が詠まれたのが50首であるのに対し、梅は120首。桜をしのぐほどもてはやされました(ちなみに一番多く詠まれたのは萩の140首)。
下に示した絵画は、ご存じ尾形光琳筆、国宝「紅白梅図屏風」。紅白の梅がぽつりぽつりと咲く老大木と、大胆な構図の水流模様。今なお、見る人を魅了してやまない光琳晩年の大作です。
当社の場合、大木とまでは及んでいませんが、それなりに年月を重ねてきた歴史に、時代のどんな花を咲かせ、人と社会に潤いを与えていくのか、力強い構図は先達として我々を励ましてくれるかのようです。
尾形光琳「紅白梅図屏風」(MOA美術館蔵) 尾形光琳「紅白梅図屏風」(MOA美術館蔵)
津山市 梅の里公園
津山市 梅の里公園
岡山市 神崎梅園
岡山市 神崎梅園