シクラメン祭という素敵な催しがあります。
高校生たちが一年をかけて育てた鉢植を、クリスマスシーズンに販売するこの催しは、地域の風物詩としてすっかり定着。毎年、開場と同時にたくさんの人が詰めかける人気ぶりです。
【詳しくは
岡山県立瀬戸南高等学校のホームページへ】
http://www.setomina.okayama-c.ed.jp/
岡山県立瀬戸南高等学校
〒709-0855 岡山県岡山市東区瀬戸町沖88
シクラメンの語源は、ギリシャ語の「旋回する」「円形」という言葉からきています。花茎がくるくると巻くことからこの名前が付いています。
和名は「カガリビバナ(牧野富太郎博士命名)」、「ブタのまんじゅう」。上品な篝火草(カガリビバナ)とは反対に、「ブタのまんじゅう」という無粋な名前は、これ如何に??調べてみると、ある植物学者がシクラメンの英名:sow bread(雌豚のパン=シクラメンの球根が豚の餌になることから命名)を日本語に翻訳したのが理由。なんとも率直すぎるネーミング・・・でした。
花言葉は、内気、はにかみ、嫉妬。花の形がうつむいているように見えるので「はにかみ」「内気」という花言葉が生まれました。反面、花びらが炎を連想させることから、燃え上がる「嫉妬」という荒々しい花言葉も併せ持っています。
瀬戸南高等学校のシクラメン祭の鉢植えは、園芸化学科草花専攻の2、3年生が1年をかけて育てたものです。2010年で通算39回目の開催といいますから、学校行事としてすっかり定着し、このシクラメン祭を楽しみにしている方もたくさんおられます。今回も、用意した約2000鉢が午前中で完売するという人気ぶり(ちなみにお値段は一鉢1000円)。成長が遅く、栽培が難しいとされるシクラメン。年末年始の何かとあわただしい家々の玄関で、高校生たち手作りの花が、ほんのりと明るい色彩を放っていることでしょう。
園芸も、モノづくりと同様、結局は作る人の思い入れが出来映えを左右します。2010年の酷暑対策に汗を流した高校生たち、ご苦労様でした。身をもって体験したことは、今後必ず役に立つはずです。素敵なシクラメン祭、これからもずっと続いてほしいものです。
瀬戸南高等学校HPより転載 |