過去のおいんでんせえ
バックナンバー:第九幕『岡山の花めぐり』
淵本重工業 晴れの国、岡山の花めぐり
水仙
みどころ

笠岡市六島。笠岡港から飛び石状に並ぶ笠岡諸島南端に位置しています。人口百人足らず。ちなみに、この島が岡山県の最南端となっています。
山が海岸まで迫る平地の少ない島ですが、島内のあちこちに水仙が自生し、「水仙の島」として知られています。季節には「六島水仙浴ツアー」が開催されています。

【詳しくは笠岡市観光連盟へ】
http://www.city.kasaoka.okayama.jp/
001p/0007.html
http://www.mushima.com/index.html




その他の見どころ
高梁川河口の土手にもたくさんの水仙が自生し、目を楽しませてくれます。
花言葉と、花図鑑

原産は地中海沿岸。古い時代に日本に渡来し、野生化したとされています。スイセンという名は、中国での呼び名「水仙」を音読みしたもの。水辺で咲くスイセンの姿を、仙人に喩えたと言われています。
学名はNarcissus。ギリシャ神話に出てくる美少年ナルキッソスの化身。そう、あの「ナルシスト」の語源なのです。そういえば、ややうつむき加減の花姿は、水辺で自分の姿を覗き込んでいるかのようです。
このような由来から、花言葉は、うぬぼれ、我欲、自己愛、神秘などなど。自己中心な花という言葉のイメージですが、それだけ、誰もが認める美しい花ということでしょう。


こぼればなし

『雪中花(せっちゅうか)』。じつはこれ、水仙の別名です。水仙は雪の中でも香り高く春の訪れを告げるので、この名前がついたそうです。
また、海外では水仙は「希望」の象徴であり、ガン患者をサポートする団体の多くで、春の訪れと共に咲くこの水仙が「希望」のシンボルとして募金活動のキャンペーンに用いられているそうです。
それにしても、雪中花なんて、とても粋な名前ではないですか。寒さに耐えしのぎながらも、私はここにいますよ、というアピール・・・。まるで演歌のようだと思ったら、同名の演歌がありました(歌・伍代夏子)。

企業を取り巻く環境は、いつの時代も決して楽なものではありませんが、雪中花のごとく、時代の波に翻弄されない技術という確かな花を、懐中深くしっかり育てていきたいと思うのです。

灯台に続く道、小学校に上がる道が水仙の見どころです。

灯台に続く道
島を一周する遊歩道
島を一周する遊歩道があります。
六島全景
六島全景。灯台のある島としても知られています。