過去のおいんでんせえ
バックナンバー:第八幕『岡山の天然記念物』
淵本重工業 おいでんせえ岡山の天然記念物
タンチョウタイトル
タンチョウ

データ

特別天然記念物。江戸時代まで、日本各地で見ることができましたが、明治以降は乱獲と開発による湿原の減少でまたたくまに数が減りました。岡山市の後楽園でも300年ほど前から園内で飼われていました。タンチョウは世界規模で見ても非常に少ない貴重な鳥であり、その数、およそ2500から3000羽と言われています。

生息地

東アジア地域。中国とロシアにまたがるアムール川流域や北海道ほか。


じつは岡山県は、タンチョウの飼育では全国トップの飼育個体数を誇っています。
岡山市の「後楽園」と和気町の「岡山県自然保護センター」、赤磐市の「赤坂タンチョウセンター」、総社市の「吉備路つるの里」の4カ所で飼育されています。
鶴は昔から、幸せを運ぶおめでたい鳥として愛され、「鶴の恩返し」などの物語や折り紙、着物や焼物などの図柄、書画など、生活文化にすっかり溶け込んでいます。鶴が日本人に愛された理由のひとつに、鶴のもつ折り目正しさがあるといわれています。鶴は餌をついばむときも決して列を乱さず、また、他の鶴の餌を横取りしたりせず、秩序を守ります。その性格が日本人の道徳観に相通じたのでしょう。そして、もう一つの理由が夫婦仲睦まじいこと。鶴は一生つがいを守るそうで、なかなか頭の下がる夫婦愛です。
鶴が自然の中で生きていくには、多くのエサ、それを育てる広い湿原、ひいては、豊かな生態系が必要とされています。「タンチョウの里」ともいえる岡山県ですが、「岡山県自然保護センター」では、将来タンチョウが、自然環境の中での飼育できるよう、日々観察が続けられています。
「岡山県自然保護センター」のタンチョウ1
「岡山県自然保護センター」のタンチョウ
「岡山県自然保護センター」のタンチョウ2