櫃ヶ山天狗の森(ひつがせん てんぐのもり)
真庭市にある標高953.5mの櫃ヶ山の8合目には貴重なブナの原生林があります。このブナ林は、県下での標高の下限、分布の南限。カツラ・ヤマモミジ・ケヤキ・ミズナラといった植物も数多く自生。また、アオゲラ・ゴジュウカラ・コガラなど多くの野鳥の姿も見られます。
【ブナの原生林を歩く】
米子自動車道湯原インターから国道313号を南へ。国道沿いにある真賀温泉の背景にそびえるのが櫃ヶ山。この山の特長は、なんといっても8合目あたりにブナの原生林が残っていること。一帯は「天狗の森」とも呼ばれ、うっそうとしたたたずまいは、いかにもという雰囲気。
山容もなかなかに秀麗。頂上からの眺めもよく、人気の山行コースとなっています。ちなみに昭和37年の岡山国体の山岳縦走競技コースに採用されています。
【真賀(まが)もいい、足(たる)もいい】
下山したらぜひ立ち寄りたいのが近くにある真賀(まが)温泉と足(たる)温泉。真賀温泉は昔ながらの湯治場の雰囲気が残る古い温泉。足温泉という珍しい名前は、当時の城主が、戦いで傷ついた武士達の刀傷を治療するために、温泉を樽(足)詰めにして送った、という故事に因んでいます。足温泉にはきれいな共同浴場が整備されており、素晴らしい肌触りの湯を楽しめます。
原生林の深遠な生命に触れ、頂から眺望を楽しみ、極上のお湯に身を沈める・・・。なんとも贅沢な時間がじんわりと身体に染み込むことでしょう。湯上がりのあとは、身体を撫でる川風のここよさをご存分に。
●このエリアのおすすめポイント
・足温泉
・真賀温泉
・湯原温泉
・神庭の滝
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