過去のおいんでんせえ
バックナンバー:第七幕『岡山の自然公園』
備作山地県立自然公園
大佐山山頂からのながめ
▲大佐山山頂からのながめ
天体観測施設
▲天体観測施設。その先にあるT字型がフライト台。

フライト台からの眺め
▲フライト台からの眺め。やっぱり怖い。


備作山地県立自然公園(
びさくさんちけんりつしぜんこうえん)
南に瀬戸内海。北に中国山地。その間に、なだらかに広がる吉備高原。岡山県は温暖な気候ながらも、海あり、高原あり、山ありと、四季折々にいろいろな表情を見せてくれます。
今回取り上げる備作山地県立自然公園。この界隈は、鳥取県境に位置し、標高1,000m 級の中国山地の連山と、山並みの間を縫うように流れる高梁川源流の渓谷がある地域です。
古くから和牛、炭、鉄の生産地として栄え、いまも牛市の跡や古い民家の家並みなどに往時の面影を見ることができます。のどかな風情と、山村の素朴な人情に触れたい方、心の洗濯に訪れてはいかがでしょう。

【天空に近い。星に近い。】
新見市大佐(旧大佐町)は、昭和62年度、環境庁から、空が澄んでいて星空の観測に適しているとして「星空の街」の指定を受けました。その、星空観測の一番のポイントとなっているのが大佐山(998メートル)。夏と冬にはスターウォッチング会が開催されています。山頂部には天体観測施設「星空の館」があり、このほか、一帯には自然遊歩道、キャンプ場、バンガロー、テニスコートなどの野外レジャー施設が点在しています。

【フライト台から、いざ滑空!の気分はいかが】
大佐山を語る上で忘れてはならないのが、大佐山が全国に知れたハンググライダー、パラグライダーの基地であること。大佐山の麓を車で走っているときは上空に注意。ふわりふわりと飛行を楽しんでいる様子をよく見ることができます。このフライトの基地/ランチャーが天体観測施設「星空の館」のすぐそばにあります。ここで風を受けて、タタタッ、スイーと、宙に浮かぶわけですが、当たり前ですが、下は急な谷。ちょっと、いやいや、ずいぶん足がすくみます。町を一望しながら鳥人間になるという、脳内飛行を味わってみてもいいでしょう。これもひとつの気分転換。シャキッとすること、間違いなし。

●このエリアのおすすめポイント
・花見山スキー場
・千屋の家並み
・鳴滝
・新見千屋温泉