過去のおいんでんせえ
バックナンバー:第七幕『岡山の自然公園』

瀬戸内海国立公園
(せとないかいこくりつこうえん)

我が国に「国立公園」が誕生したのが昭和9年。その第一号に指定されたのが、瀬戸内海国立公園です。
瀬戸内に面して暮らす人からすれば、ごく当たり前の島の景色も、初めて訪れる人はその島影が織りなす、刻々と変化に富んだ景色に驚きます。
ちなみに、瀬戸内海にある周囲100メートル以上の島だけで、その数ざっと700以上。それ未満の小さな島を加えればさらに多くなります。
県別に島の多さを比べると、一位は広島県で、島の数142。二位は愛媛の133。次いで山口127。香川112。我が岡山は五番目の87。兵庫57と続きます。

【広い】
公園と呼ぶにはあまりに広いエリア。しかし、これだけのスケールで、美しい自然の恩恵に授かれることに私たちは素直な喜びと感謝を感じます。
沿岸を気ままにドライブしたり、島に渡ってカメラ片手に散策したり、サイクリングするのもいいでしょう。公園というより、瀬戸内ひろびろ界隈。この懐の広さとおおらかさ、親しみやすさが瀬戸内海国立公園の魅力です。

【みどころ】
岡山県側からは瀬戸大橋のかかる倉敷市・鷲羽山一帯がおすすめ。橋脚が間近に迫る下津井(しもつい)地区は、昔ながらの港町風情をいまにとどめ、北前船往来時代の息吹を感じることができます。
●このエリアのおすすめポイント
・むかし下津井廻船問屋
・荻野美術館
・野崎家旧宅・野崎家塩業歴史館