過去のおいんでんせえ
バックナンバー:第六幕『岡山の温泉』
真賀(まが)温泉

◆場所◆
岡山県真庭市湯原町仲間180
◆アクセス◆
米子自動車道・湯原ICより車で約10分
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◆日帰り入浴◆可
入浴料:男女別150円・幕湯250円

山肌に寄り添うように建つ共同浴場。
ひなびた感じがまことによろしい。
清冽なぬるめのお湯にズドンと浸かれば、ああ極楽なりき。

おしゃれで、家族で楽しめるレジャー感覚の温泉施設もいいですが、目的はただひとつ、我が身を湯に浸すことのみの、シンプルイズベストの温泉もまたいいものです。
その代表格でおすすめなのが真賀(まが)温泉。なんといっても昔の湯治場の雰囲気が色濃く残る、ひなびた風情が温泉好きにはぐっときます。
旭川沿い、国道313号線横。何の変哲もない道路脇に、突然、温泉看板が現れますのでご注意のほどを。何軒か建ち並ぶ旅館の元湯になっている共同浴場は、山肌にへばりつくように建ち、急な階段を上ってたどり着きます。
勝山高田城主であった三浦氏が幕を張って入浴したことに由来する「幕湯」。岩の割れ目からきれいなお湯が湧き、岩盤に直接穴を空けて差し込んだ竹筒から流れ出る温泉は風情満点です。三、四人も入ればもう満杯。しかも、深さは一番深いところでなんと1.4mもありますのでご注意を。
ぬるめのお湯は身体にも、気持ちにもじーんと染みわたり、やさしくほぐしてくれます。なるほど、全国療養温泉番付、西の前頭3枚目にランクされるだけのことはあります。先ほどの階段をトントンと降りる頃には、なんだかほのぼの得したような気持ちにさせてくれる、和みの温泉なのです。ココロの中で「ファイト、イッパーツ」と軽く叫んで、後にすることにいたしましょう。