過去のおいんでんせえ
バックナンバー:第六幕『岡山の温泉』
あわくら温泉

◆場所◆
岡山県英田郡西粟倉村影石2072-6
◆アクセス◆
中国自動車道・佐用ICより車で約30分
智頭急行「あわくら温泉駅」下車
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◆日帰り入浴◆可
写真は「あわくら温泉 湯〜とぴあ 黄金泉」 入浴料:おとな800円。 こども500円

傷ついた狸君が発見したという、
岡山県北東部、山里にある 川辺の湯。
元気をもたらす素は、中国地方屈指の豊富なラジウム含有量。

温泉発見の由来は、動物が絡んだものが多く、その代表が白鷺(しらさぎ)。傷ついた白鷺がひっそりと温泉に浸かって傷を癒していた・・・・という伝説は、愛知の白鷺温泉、石川の山中温泉、愛媛の道後温泉、岡山でも湯郷温泉と、多々あります。
白鷺のあのほっそりとした肢体がうつむき加減にたたずむ湯煙模様・・・。なんとも艶っぽい取り合わせではありませんか。ここ、あわくら温泉の発見も、じつは動物に由来しています。それは、タヌキ。あの、タヌキ。白鷺同様、傷を負ったタヌキが湯に浸かっていたというのです。絵になるような、ならないような話ですが、なるほど、あわくら温泉の周辺には名誉の第一発見者・タヌキの看板や置物がたくさんあります。なんと露天風呂の中にもどでかいタヌキの置物が置かれおります。タヌキの置物といえば、例の立派すぎるキン○マ袋。これが露天風呂に浸かった目線上にデーンと位置するわけで、これを見た婦女子の反応や如何に、と余計な心配をしてしまうわけであります。
それはさておき、ここは地理的にも鳥取の三朝温泉と近いこともあり、三朝温泉同様に豊富なラジウムを含んでいます。おまけに、薬湯、打たせ湯、サウナ、ジャグジー、露天風呂など、いろんなお湯を一度に楽しむことができます。タヌキだけに、大風呂敷というわけではありませんが、リウマチ、神経痛、高血圧、慢性肝胆道疾患、慢性皮膚病、貧血症等、いろいろに効能があるそうです。岡山県北東部、塩谷川のほとりに佇む温泉で、しばしタヌキ気分になって、やや疲れ気味の身体を自愛してやってはいかがでしょう。