岡山県の最上稲荷(さいじょういなり)は京都の伏見稲荷、愛知の豊川稲荷と並ぶ日本三大稲荷として、およそ1200年の歴史があります。商売繁盛をはじめ、さまざまな御利益があるお稲荷さんとして庶民の信仰を集め、ことに正月の初詣は県内でも屈指のにぎわいを見せます。
その初詣の前の12月に、この一年間の家内安全を感謝し、翌年の無病息災を祈願して行われるのがお火焚き大祭。「火の御輿」で運ばれた神火に、参拝者は古いお札を持参して焚きあげます。その火は丸二日間にわたって燃え続け、焚かれるお札の数はなんと20万体とも・・・。
さてさて、年末も近づき、皆様にとってこの一年はいかがな年だったでしょう。一部の産業では、人手不足が深刻になるほどの高操業を続け、景気浮揚の声も聞かれますが、まだまだ油断は許されません。継続は力なり。いまほど、安定着実に継続することそのものが尊いのだと再認識させられる時代はありません。私たちがいま置かれている足元をしっかり見据えつつ、視線はやはり5年先、10年先の未来に向けておきたいものです。間違っても、都合のいいときだけの「神頼み」は、御法度、御法度。 |