過去のおいんでんせえ
バックナンバー:第五幕『岡山のお祭り』
 大名行列(小田郡矢掛町) 開催時期/11月の第2日曜日

「したにぃー、したにぃー」。
これぞまさしくタイムスリップという、大名行列をそのまま復活させたお祭りが、「矢掛宿場祭り」です。徳川250年。なんとも長き間にわたり、このような参勤交代の大名行列が、江戸に続く街道を往来していたというのですから、驚きです。当時の大名にとって莫大な出費を要する幕府からの強制事業ゆえに、華やかで勇ましい行列姿とは裏腹に、さぞかし各大名たちは憂鬱な想いで取り組んだことでしょう。
大名行列が行われる岡山県小田郡矢掛町は、岡山県の西南部にあり、江戸時代には山陽道の宿場町として栄えました。今も古い家並みが残る町筋には大名たちが宿泊した本陣、脇本陣がそのままに残っています。
モノも、情報も、人の往来も、限りなくスピードアップされた現代の暮らし。これが世の中のごく当たり前のトレンドですが、今日のものが明日には過去のものとなるほどの、目まぐるしい変貌ぶりに、ときに辟易してしまうのは、人間が本来持つ・体内時計・との、あまりのずれを本能的に感じるからこそでしょう。
スピードや品質を限りなく極めつつも、本流の姿勢はどっしりと動ぜず、脈々と構えて歩んでいきたい・・・。好むと好まざるに関わらず、いろんな競争の中で生きる我々ですが、自らの足下はしっかりと見据えておきたいものです。もちろん、願いは絶えざる成長であることは言うまでもありません。
いざ行かん。「上にぃー、上にぃー」。