過去のおいんでんせえ
バックナンバー:第四幕『岡山の郷土品』
 マスカット

手前勝手ながら、岡山県は「くだもの王国」を自負し、広くPRしています。
瀬戸内特有の温暖で雨が少なく、晴れの日が多いという地の利を活かし、古くから農業先進県として先駆的な取り組みを行ってきました。
岡山特産の白桃、今回ご紹介するマスカットやピオーネなどのブドウ類、あたご梨なども、そうした先人たちの研究成果の上に花開いた果実なのです。
さて、このエジプト原産のマスカット。岡山で栽培が始まったのは明治期から。高貴な味わいと美しい姿形から「果物の女王」という最上級の称号が与えられています。写真にあるような、栽培用の大きなガラス温室を岡山市郊外でもよく見かけることができます。ちなみに、味わいもさることながら、旬の季節の立派な房は、お値段も少々高め。なにしろ高貴な女王様ですから。一粒一粒のエメラルドグリーンに目をとられていると、「丹念」とか「丹精」とかいう言葉が素直に浮かんでくるほどの、見た目の涼しげな味わいもこの果物ならでは。
作った人、贈る人、いただく人・・・。この三者の喜びをひとつに結実させて、この夏も、岡山の青果店の店頭をさわやかに飾ります。
当社が作り出す技術の一粒一粒の結晶は、各種の機械部品。作る我々、組み立て完成させるメーカー、その製品を使う国境を越えた多くのユーザー・・・。
大小さまざま、異種異形の機械部品。精魂を込めて造り、送り出したいと存じます。