過去のおいんでんせえ
バックナンバー:第四幕『岡山の郷土品』
 岡山ばらずし

岡山県は勝手ながら「晴れの国」と自称しております。全国的に見ても、気候温暖で、年間を通して晴れの日が多いというのが理由です。その岡山の、お祭りや節句、結婚式、出産、棟上げなど、めでたい席の「はれ」の料理はというと、「岡山ばらずし」。これは、ちらし寿司を岡山流に豪華版にしたもの。瀬戸内の海の幸や中国山地の山の幸がたっぷり乗った、味わい深い逸品です。
その昔は、岡山の藩主が出した「倹約令」に町人たちが知恵を絞り、重箱の底にまず具を敷きつめ、その上にすし飯をかぶせてカモフラージュ。いざ、食べるときになって、重箱をひっくり返すという苦肉の策が講じられたそうです。
すしの決め手も、機械加工の決め手も、突き詰めれば<材料と道具と腕>。蛇足ながら当方は、実直そのままに、けっしてウラオモテのない、誠実一路の製品作りに徹しております。