備前長船(びぜんおさふね)博物館 | |
鎌倉時代から現代までの備前刀を常設展示。また、刀剣に関する資料鍔・小物・道具類なども展示。公開鍛錬は毎月第1・第3日曜日(11時〜・13時〜) | |
|
|
名刀の誉れ高い「備前長船」。その名をそのままに冠した備前長船博物館。館内には鎌倉期から現代に至る備前刀を常設展示しています。もともと備前国は「吉備国」と呼ばれた時代から鉄の産地として栄え、特に鎌倉時代中期以降、室町時代末期まで各時代に多くの名刀匠を輩出してきました。世界最高の刀といわれる平安時代の“大包平(おおかねひら)”も長船で作られたもの。今日、国宝・重要文化財に指定されている全国の刀の半数は備前刀という事実からも、いかにこの地の技術が優れていたかがうかがえるというものです。 砂鉄から玉鋼を作り、延鉄、鍛え、焼き入れ、仕上げ、研磨と、妥協を排した二十数工程を経て一振りの刀は生み出されます。博物館横には鍛刀場があり、刀匠たちの古式そのままの仕事ぶりを見学することができます。姿形こそ違え、我々のモノづくりもまさに真剣勝負世界。備前長船に息づく匠の心意気、しっかりと受け止めてみせましょう。 |