過去のおいんでんせえ
バックナンバー:第三幕『岡山の美術館・博物館』
奈義町現代美術館
建築家とアーティストが共同制作した、空間的作品そのものを美術館とした全国的にもユニークな美術館。それぞれの展示室には、荒川修作&マドリン・ギンズ、岡崎和郎、宮脇愛子 各氏アーティストの作品が展示されています。

〒708-1323 
岡山県勝田郡奈義町豊沢441
TEL:0868-36-5811

アートというと、日頃縁のない方は身構えてしまって、肩に力が入りますよね。しかも「現代アート」というのですから、なんだかよくわからないけど襟を正して作品に対峙しなくては、おそれ多くて・・・・と、遠慮してしまうそんな御仁もこの美術館なら大丈夫。なにしろ岡山や倉敷の市内中心部にあるのではなく、県北・奈義町の那岐山麓という牧歌的な場所に建つ美術館ですし、美術館側としても、「見る」というよりその空間に身を置くことで何かを感じてもらえたら・・・という、押し付け性のないのをポイントにしていますから、うんと気を楽にどうぞ。ここではユニークな建物自体がすでにアート。「おお、こりゃすごいな」と感じただけでも立派な鑑賞の始まりです。
建築家・磯崎新のプロデュースにより建てられた館内には「太陽」「月」「大地」と名付けられた3つの展示室があり、モダンアートと建築が一体化。こんなユニークな美術館、おそらく日本でもここだけでしょう。日常を離れ、ときには仮想空間に身を置いてみませんか。そう、巨大遊園地のアトラクション、古い御仁には懐かしの見せ物小屋に足を踏み入れる、あのどきどき感を味わうつもりでアートの世界へ、いざ。