荒々しいむき出しの花崗岩が瀬戸内海に向かってすっくと立ち、そのうちのいくつかは今にも落ちてしまいそうなスリリングな景観。岡山県玉野市と倉敷市にまたがる王子が岳は、瀬戸内海国立公園を眺望する絶好の場所にあります。 山頂からは瀬戸大橋や対岸の屋島、琴平、四国連山のパノラマが一望に。体力に自信のある方は麓からのハイキングコースがおすすめ。潮風に後押しされながら、ぐいぐい高度を稼ぐ爽快感が味わえます。気がつくと上空にはパラグライダーが、一羽、二羽(?)。前方が海のため風が安定しており「見た目には厳しいですが、飛んでみると意外と優しいですよ」とは鳥人間たちの声。瀬戸内の大パノラマを目にすれば、誰しもが気分爽快。自然はいつもおおらかに、人の心をいやしてくれます。 |