過去のおいんでんせえ
バックナンバー:第十幕『おかやま元気スポット』
淵本重工業 晴れの国、岡山の元気スポット
天下の奇祭岡山市西大寺はだかまつり
ご利益を求めるその数、なんと数千人
はだかまつり岡山市東区西大寺。普段は静かなこの町が、年にたった一晩だけ、まさに奇異なる行事でたくさんの参加者と見物人を集めます。

通称「はだかまつり」。真冬2月の深夜に行われるこの祭り。歴史は古く、奈良時代から始まったそうです。幾日もかけて国家安穏・五穀豊穣・万民豊楽を祈願した一対の宝木。たいそう御利益があることから、今なお、たくさんの参加者を集めています。同好のチームを組んだり、企業単位で参加したり、はたまた単独参加など、参加の仕方はまちまち。それぞれに宝木獲得の作戦を立てて、福男となるべく、この夜に備えます。 、参加者が締めたまわしは、安産のお守りに
勇壮そのものの祭ですが、その一方で、参加者が締めたまわしは、安産のお守りになることから、家族や知人の安産祈願で参加する人もいます。こんな心意気が現代に受け継がれているなんて、実にすばらしいではありませんか。 一夜の争奪戦が明ければ、翌朝からは境内周辺にいろいろな露店が並ぶ、あと祭りが開かれます。春を待つほのぼのとした雰囲気の中、裸たちがひしめき合った大床に立ち、ご本尊千手観世音様から一年の御加護をいただきましょう。
■場所 
別格本山 金陵山西大寺観音院
岡山市東区西大寺中
■効能
家内安全、五穀豊穣、商売繁盛、学業成就、身体健康、良縁祈願ほか
五福通り
産道は人でいっぱい

観音院のほど近くにある「五福通り」には、レトロな感覚の商店街が残っています。このあたりは、かつて吉井川海運の問屋街として栄えたところ。江戸時代末期から明治時代の倉庫や建物、大正時代以降のモルタル看板建築が混在しています。映画「三丁目の夕日」のロケにも使われました。

五福通り

この映画の時代背景は、戦後わずか十数年の頃の下町。町筋を歩いていると、戦後、めざましく成長の道を歩んできた先人たちからの「やればできる」と、震災復興へのエールが聞こえてきそうです。

五福通り