向かうのは、岡山県勝田郡奈義町。岡山市内から車で約2時間。山の中の小さな町ですが、じつは、現代美術ファンには全国的に名の知られた町。那岐山を望む丘に建つ、建築家・磯崎新氏プロデュースの「奈義町現代美術館」。
ここを目当てに、わざわざ遠くからやってくるファンが多いのです。
展示作品は、3組のアーティストによるもの。なかでもオススメは、筒状になった空間作品「偏在の場・奈義の龍安寺・建築的身体」<荒川修作+マドリン・ギンズ>の摩訶不思議世界。とはいえ、なんら身構える必要はありません。ただただそこに身を置き、眺めて、感じて、時間を過ごす。それだけ。堅苦しくないのが現代アートのいいところです。固定観念に凝り固まっているアタマを、この空間を見て、「なんじゃこりゃぁ」ともみほぐしましょう。
その柔らかくなった状態のままで、次に向かうは、ここから10分ほどの菩提寺の大イチョウ。
樹齢なんと900年超。幹も、枝も、ごつくて、近寄ると圧倒的パワーが迫ってきます。その姿は、神々しさにあふれ、このままひれ伏した方がいいのかな・・・と、思えるほど。凡人の小さな悩みなど、しゅるしゅるしゅるっと、自然消滅してしまいます。
無言の力強い喝をもらって、明日からの現実に、立ち向かいましょう。
ありがとう、アートのチカラ。
ありがとう、生命のチカラ。
元気づけてもらいたい方は、ぜひ奈義町へ。自然もいいですよ。
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■場所 奈義町現代美術館
岡山県勝田郡奈義町豊沢441
■効能
何となく元気がない。そんなときは栄養ドリンク飲む前に、異次元空間に身を置いてみてはいかが。
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