過去のおいんでんせえ
バックナンバー:第一幕『岡山の観光スポット』

衆楽園(しゅうらくえん

岡山県北にある津山市は、西の小京都と呼ばれる、落ち着いたたたずまいの街。その小京都の街の中央に、京都らしい風情をたたえた公園として、広く市民に親しまれているのが衆楽園。築庭されたのは、いまから約350年前の明暦年間。日本三名園のひとつ、岡山市の後楽園よりも古く、京都より庭師を招いて作られました。中国山地を借景に、初夏の睡蓮、冬の雪景色はことさら美しく、いかにも京風の洗練された優美さをたたえています。築庭当時は、現在の3倍ほどもある広さだったとか。入園料はなんと無料。しかも休園日なしという津山市の粋な心遣い。訪れる人をゆったり気分にさせてくれるのは、景色の素晴らしさだけではないようです。