過去のおいんでんせえ
バックナンバー:第十四幕『いやしスポットめぐり旅』
岡山いやしスポットめぐり旅
雲海を眺望しながら朝食タイム。地球の息吹を感じたら、次は宇宙だ。地球防衛軍の隊員気取りで、天体と惑星衝突に思いを巡らせてみた。

コーヒーをポットに入れ、いざ弥高山(高梁市)へ

前回は滝と対面した。やはり自然相手は気持ちいい。のびのびする。したがって、癒やし効果が高い。そこで今回も自然体験企画とした。
ときは11月。秋本番。この時期が絶好のものがあった。雲海である。
岡山県で一番の雲海ビューポイントといえば、高梁市にある弥高(やたか)山。
よく晴れた日の朝に出現するとあって、天気予報を確認して、まだ暗いうちに岡山市内を出発したのであります。
弥高山の麓まで来てみると霧が濃い。ということは、雲海見物の絶好日和か?と期待しつつ先を急ぐ。7時過ぎに山の駐車場に到着。
すでに明るくなっていたので、絶好のタイミングを見逃したかもと、心配になる。
が、しかし、それは杞憂であった。
見事な雲海だーーーーーーーーー!

弥高山から望む雲海
弥高山から望む雲海
弥高山から望む雲海


しばし、無言で景観と対座する。
その後、持参したコーヒーとサンドイッチを取り出し、贅沢な朝食タイムを堪能。最高にうまし。

コーヒーと雲海
雲海にはバッハが似合う。八代亜紀もいい。たぶん。

今回の雲海見物では試したいことがあった。雲海を見ながらヘッドホンで音楽を聴く。
目と、耳の両方で、ガッツリ癒やしタイムを味わおうという算段だ。
事前に選曲をいろいろと考えたが、ここはやっぱりクラシックの名曲でしょ、ということで、厳かな楽曲、バッハのG線上のアリアを用意した。
いざ、プレイ。あう。あうぞー。目前に豪華すぎるAV(アダルトではない)ルームが出現した。なので、3回も聴き直しましたがな。きっと、八代亜紀のハスキー演歌もこの場にあうだろう。石川さゆりの津軽海峡冬景色も雰囲気的にはいいが、ロケーションが全然違うのでイマイチかも・・・などと思ったりする。

弥高山から望む雲海
弥高山から望む雲海
弥高山から望む雲海

いいお顔の石仏さんに、癒やされる

朝食を食べ、バッハを聴き、空腹と気持ちが落ち着いたところであたりを散策すると、あちこちに古い石仏が並んでいる。朝日を浴びて、とてもかわいい。
通路脇に四国八十八カ所を模したお参りコースが整備されている模様。雲海を見下ろしながら、石仏の前に立つと「もう悪いことはしません」とか「お酒はほどほどに控えます」とか、日頃の愚行を素直に反省してしまいそうだ。

弥高山から望む雲海
弥高山から望む雲海
弥高山から望む雲海

霧のなかで「渡り拍子」に遭遇

ゆっくり景色を堪能したあと、来た山道を下りる。
すると行く手の辻でなにやら鐘をたたき、あでやかな笠をかぶった人たちが舞っている。事情がよくわからぬまま停車して、しばし、この踊りを間近で見物させていただいた。関係者のほか、見物しているのは私一人だけ。なんともありがたく、贅沢なひとときとなった。
ちょうど秋祭りの時期だったので、運良く、この地に伝わる「渡り拍子」に遭遇できたというわけだ。舞を終え、一行は、次の場所へと霧のなかに消えていったのでありました。

竹細工職人平松氏
霧のなかで渡り拍子

美星天文台に立ち寄る。

本日、最後にめざしたのは井原市美星町にある美星天文台。美星の名の通り、ここは高原地帯にあり、空気は澄み、星がよく見えるところ。夜は余計な光が空に拡散しないよう条例を定めるなど、町をあげて環境整備に取り組んでいる。
美星天文台では見学が可能(入館料300円)。金土日月の18時から22時は口径101センチの望遠鏡で星を見ることができます。日中なら、14時から3Dメガネで宇宙の姿を楽しめる「4D2U」体験がおすすめ。

天文台の近くには、小惑星衝突の脅威から地球を守るために観測を続ける「美星スペースガードセンター」があり、展示室見学は無料。なので、ここも入ってみました。金属加工業と宇宙は、最近何かと話題ですからね。それにしても、小惑星衝突について思いを巡らすなんて、もはや地球防衛軍の心意気ではありませんか。かなり気分を大きくしたまま、早朝からの癒やし旅を無事終え、帰還したのでありました。めでたし、めでたし。

美星天文台
美星天文台
美星天文台

美星天文台
スペースガードセンター天文台

弥高山  http://www.yataka654.com/modules/contents/index.php?cat_id=4
美星天文台・美星スペースガードセンター http://www.bao.city.ibara.okayama.jp/