過去のおいんでんせえ
バックナンバー:第十四幕『いやしスポットめぐり旅』
岡山いやしスポットめぐり旅
蒜山高原でジンギスカンを食べ放題。
サドルにまたがり、いざ、高原一周30キロ。
帰りはB級グルメ王者、蒜山焼そばもよし。
西日本横綱番付の無料露天風呂にザンブリもよし。


岡山の観光地といえば、すぐに後楽園や吉備路、倉敷を思い浮かべますが、じつは県北にある蒜山高原(岡山県真庭市)の集客力はすごいのです。観光客数では倉敷(年間約300万人)に次いで2番目となる約250万人。冬期は積雪のために客足が遠のいてなおこの数字。たいしたもんです。
おすすめの季節はやはり、夏から晩秋にかけて。ただし、今回の企画からして、訪れて、景色を楽しんで散策するだけでは「いやし」濃度不足。
もっとハードに、貪欲に、ガッツリいやしてもらうぞ、という企画です。

週末は観光客で賑わっています

週末は観光客で賑わっています

ジャージー牛の牧場

ジャージー牛の牧場

ジンギスカン

ジンギスカン食べ放題

うれしい食べ放題ののぼりが目に飛び込みます

蒜山高原の名物料理といえば、ジンギスカン。高原では茶色のジャージー牛をあちこちに見かけますが、なぜか牛ではなく、羊肉のジンギスカン。そのあたりの軽い疑問はさておいて、「食べ放題」ののぼりがあちこちに。心強いではありませんか。この際、胃袋もしっかりといやしてもらいましょう。
のぼりのある店の前を通ると、おねえさんが「どうぞー」とやさしく誘導。高原版の居酒屋風呼び込みです。笑顔に誘われるままに、イン。店内に入ると、いるわ、いるわ。食べ放題格闘中の皆様が。バイクツーリングのチームも、懸命に箸を動かしております。子ども連れのファミリーもたくさんいます。
注文したのはもちろん食べ放題コース、1800円。味は普通においしい。牛肉と違ってさっぱりしてます。岡山市内じゃ、なかなかジンギスカンを食べる機会ないですからね。
ロケーションの良さと相まって、食欲は倍加。

今回立ち寄ったのは「ジンギスカン大将」

今回立ち寄ったのは「ジンギスカン大将」

「ジンギスカン大将」
きすぎないのがコツ。ガッツリいただきました。

焼きすぎないのがコツ。ガッツリいただきました。


食していると「お肉、お代わりしましょ?」と先ほどのお姉さん。もちろん「お願いします」。このあと意地汚く再度お代わりして、ガソリン満タン状態。ごちそうさまでした。
さて、店を出て、店のおじさんに自転車道のことを聞くと、親切丁寧に説明してくれます。おもてなし度100点。
行ってらっしゃいの声に背中を押されて出発です。

二度目のガッツリ。自転車コギコギ。

案内看板があちこちに

案内看板があちこちに

景色を楽しみながら、マイペースで自転車を楽しむことを「ポタリング」と言います。なお、ここでは自転車のレンタルもできますのでご安心を。
いざ走り始めると、自転車道がよく整備されていることに気がつきます。あちこちに案内板があり、路面にはコース誘導のマークもあり、まず迷うことはありません。
道路にはマークあり

道路にはマークあり

こんな感じで自転車道が進みます

こんな感じで自転車道が進みます

景色が目においしい・・・。言葉で表現するとこうなります。一般の車道とは少し離れていますので、余計な騒音が聞こえてきません。ただただ、マイペースで走れば、自然の中で心を遊ばせている自分に気がつきます。疲れたら、そこで立ち止まればいい。なんとも気楽。高原を一周するパノラマコースは約30キロの行程。普通に走れば2時間程度といったところでしょうか。走り終えた満足感と、少し汗ばんだ身体に、高原の風がなんとも心地いいではありませんか。

右の車線が自転車専用道。まっすぐで快適。

右の車線が自転車専用道。まっすぐで快適。

休憩所もありますが、人がいません。一周して出会ったのは20人ほど。

休憩所もありますが、人がいません。
一周して出会ったのは20人ほど。

9月。そばの花が咲いておりました

9月。そばの花が咲いておりました


三番目のガッツリ。蒜山焼そば。しめくくりの露天風呂。

蒜山焼そばの目印。600円程度。

蒜山焼そばの目印。600円程度。

B級グルメの堂々チャンピオン、蒜山焼そばで締めくくろうと思えば、
道路脇に食べることのできるお店が点在。甘い味噌だれの香りが漂ってくるからすぐわかります。

天気がいいと蒜山三座に続いて大山が見えます。いい眺めです。
おなかも心も、いやしてくれてありがとう。

天気がいいと蒜山三座に続いて大山が見えます。
いい眺めです。 おなかも心も、いやしてくれてありがとう。

このあと帰路につくわけですが、岡山市内方面に続く国道沿いには、湯原温泉。足(たる)温泉、真賀(まが)温泉など、いくつもの温泉があります。なかでも、ここから一番近い、湯原温泉の露天風呂・砂湯は24時間無料開放。「食べ放題」に始まり「無料」で締めくくりとなると、なんだかお得感満載。丸一日、堪能すべし。まったり楽しむべし。
「いやしの旅」というよりも、「いやしんぼうの旅」では?とのツッコミが入りそうですが、楽しい&うれしい一日になればそれでいいのです。
おまけ 満ち足りた気分で、一日を終えるといたしましょう。